「そろそろ外壁塗装の時期かな…」と思って調べてみたら、見積もり額にびっくり！

「こんなに高いの！？」「もっと安くできないの？」と、ため息をついたことのある方も多いのではないでしょうか。

実は、外壁塗装には**“知っているかどうか”で費用が大きく変わるポイントがいくつもあります。決して「安かろう悪かろう」ではなく、“質はそのままにコストを抑える”**ことが十分に可能なのです。

今回は、「外壁塗装を安くするための方法」について、現実的かつ効果的なアイデアをたっぷりご紹介します。将来の出費に備えるためにも、ぜひチェックしてみてください。

まずは、費用がかかる理由を把握しておきましょう。外壁塗装の料金には、以下のような要素が含まれています。

足場代（全体の約15〜20％）

塗料代（塗料のグレードによって差あり）

人件費（作業日数×職人の人数）

下地処理や洗浄の工程費用

管理費や諸経費（会社の利益も含む）

これらの合計が、一般的な30坪の戸建てで80〜120万円程度になることが多いです。とはいえ、これを10万〜30万円ほど安くする工夫は、実は十分可能です。

1. 相見積もりは必須！2〜3社で比較しよう

まず基本中の基本が、「複数の業者から見積もりを取る」ことです。

同じ建物・同じ仕様でも、業者によって数十万円もの差が出ることがあります。

相見積もりをすることで：

適正価格が見えてくる

業者が価格交渉に応じやすくなる

説明の丁寧さや信頼度を比較できる

など、メリットがたくさん。特に、地域密着型の業者や自社施工の会社は、中間マージンが少なく、価格が抑えられる傾向にあります。

2. 自社施工の業者を選ぶ

ハウスメーカーや大手リフォーム会社の場合、実際に作業するのは下請けの職人さんです。この構造だと、どうしても中間マージンが発生します。

一方で、自社の職人が直接工事を行う「自社施工の塗装業者」は、余計なコストがかからず、価格と品質のバランスが取りやすいのが魅力。

口コミや実績をチェックして、信頼できる自社施工業者を探してみましょう。

3. オフシーズンを狙う

塗装業界には、繁忙期と閑散期があります。

繁忙期：春（3〜5月）・秋（9〜11月）

閑散期：真夏（7〜8月）・真冬（1〜2月）

職人が空いている時期に依頼すると、値引きや特別キャンペーンが適用されるケースも。暑さ・寒さ対策をしながらの作業になりますが、工期や施工内容に問題がなければ、かなりお得に依頼できるチャンスです。

4. 近隣での同時施工を提案する

もし近所で外壁塗装を検討している方がいれば、一緒に依頼することで割引を受けられる場合があります。

足場を共有できる

材料や人件費をまとめて調整できる

移動コストや設営コストの削減

特に分譲住宅や同じ施工会社で建てた家が集まっている地域では、こうした「グループ割引」を積極的に取り入れている業者もあります。

5. 不要なオプションを見極める

見積書をよく見ると、「コーキング全面打ち替え」「高耐久オプション」「防汚トップコート」など、さまざまなオプションが入っていることがあります。

もちろん必要な工事もありますが、中には今すぐ必要でないものや、別の方法で代替可能な内容も含まれていることがあります。

分からないまま「すべてお任せ」ではなく、一つひとつの項目を確認し、本当に必要か見極めることが大切です。

6. 補助金や助成金を活用する

意外と見落とされがちですが、外壁塗装に対して補助金や助成金が出る自治体もあります。

たとえば：

省エネ塗料の導入

ヒートアイランド対策としての遮熱塗料

老朽住宅のリフォーム支援

などが対象になることも。金額は数万円〜数十万円まで幅広く、申請には事前の届け出が必要なケースがほとんどです。

自治体のホームページや市役所に問い合わせて、情報をチェックしてみましょう。

7. 長寿命の塗料を選ぶことで“将来コスト”を削減

「安くしたい」と思うと、つい初期費用の安い塗料を選んでしまいがちですが、実はこれは逆効果になることも。

たとえば：

ウレタン塗料（耐用年数：約8年）で60万円

フッ素塗料（耐用年数：約15年）で90万円

一見、フッ素の方が高く感じますが、長期的に見れば塗り替え回数が減り、総コストは低くなります。

つまり、「今だけ安い」ではなく「長く安い」という視点で、トータルコストを抑える選択をするのが賢い方法です。

外壁塗装は、決して安い買い物ではありません。

だからこそ、ただ「安くしてほしい」と思うのではなく、

どこでコストがかかるのか

自分でできる工夫はないか

長い目で見たときに得する選択は何か

こうした視点を持って検討することが、満足度の高い塗装工事につながります。

「高品質な施工を、納得の価格で」――そのためには、知識と準備が最大の武器です。この記事が、あなたの住まいのメンテナンス計画に少しでも役立つことを願っています。